第三章、　神女のさだめに見えた夢


　シャオツィにひどくよく似た若い女性が、両脇を神兵におさえられながら叫んでいた。
「ジルーファ、どうして、どうして！　あんな慣例、なくなってしまえばいいって、従いたくないって言ってたじゃない！　なぜ行こうとするの？　ずっとそばにいて、死ぬまで一緒に暮らすんじゃなかったの？」
「シャウツィナ……」
　青年は振り返って数歩戻ると、神兵に退くように言い、強く女性の身体を抱きしめた。
「ごめん。だけど、やっぱり俺は君が暮らす都を守りたいんだ。俺が行かなければわだつみが暴れて、都を滅ぼしてしまうかもしれないだろう」
「だからって死にに行くの？」
「死にに行くって、決まったわけではないよ」
「帰った人間がいないことくらい、知っているくせに」
　女性が泣くのを、青年は髪を撫でながらなぐさめた。
「帰って来れなくなったとしても、俺はいつも、君のことを見ているから。だから泣かないで。お腹の娘を、大事にしておくれよ」
　その台詞に、女性は打ちのめされたような表情になった。生きて帰ってこない覚悟を、彼はすでにしているのだ……。
「落ち着いたかい？」
　女性は無言のまま、青年の胸にしがみついていた。はなれてしまえば、二度と生きて会えないことはわかりきっていた。
「……今しか、一緒にいられるときはないのよ？」
「知ってるよ。……だけど、俺は君と、そのお腹の子に生きてほしいからわだつみのところへ行かなくてはならないんだ」
　青年は女性の細い腕を優しくほどき、唇に唇を重ねた。
「君が生きていてくれることが、俺の願いだよ。君が生きてくれるのなら、俺は死んでもいい気がするんだ」
「私の願いは、あなたが生きてくれることよ。わだつみなんて、もうどうでもいいでしょう。私はただ、あなたが一緒にいてくれればそれで幸せなのに」
　青年は微笑んだ。もう会うことがないと理解しているからこそ輝ける、純粋な、至高の笑顔だった。そして去っていった。――振り返ることもなく。
　女性は膝をつき、肩を震わせて泣いた。銀の髪を地面に扇のようにうちひろげて、絶え間なくこぼれ落ちる真珠の涙で濡らした。
「あなたと一緒にいられるのは、今しかなかったのに」
　彼女はかすれきった喉でつぶやいた。
「私だって、次の神女を産んでしまえば死ぬというのに。歴代の神女が年若くして死ぬのは、後継ぎを産んですぐに死ぬからであるのに」
　そして若く美しいままに息たえた肉体は、柩の間に保管されるのが習わし。魂が抜けたあととはいえ、タイランが愛したその美しい姿を燃やして灰にしてはわだつみの怒りをかうかもしれないと、いまだ恐れられているのだから。
　ふたりの神兵は気の毒そうに神女の身体を支え、気づかいながら彼女を立たせた。しかし女性は精気の抜けた人形のように打ちしおれ、銀のすだれの髪の陰で睫毛を重く濡らしていた。
――それは、わだつみの神女のさだめ。千年前にシャオルウがまじない師の子を宿したときからはじまった、神女の宿命。シャオルウが生きている限りは都を守護すると約束したわだつみのために、母なるシャオルウと彼女の娘は、同一の存在でなくてはならなかった。シャオルウが死ねば、都は破壊される。娘も生きていけなくなる。そこでシャオルウは生まれてくる娘に自分の命と魂を譲り受け渡すことにした。娘が生まれると同時にシャオルウは死に、シャオルウが死ぬと同時に娘はシャオルウとして生きることが運命づけられた。そして今度は娘から孫へ、孫からまたその娘へと受け継がれ――……これがくり返される限り、シャオルウの命も魂も絶えない。くり返される限りは、わだつみが怒ることも都が滅びることもない。けれど、私たち末裔の神女は、運命に縛られたままなのよ――
　もう嫌だ。打ちひしがれながらも、彼女は強く思った。
――この繰り返しを、私は終わらせてみせる。私の代で、くだらない慣例を終わらせてみせるわ。だって、私とあなたとの子には決して、こんな思いをさせたくはないもの――


　夢ではなくて、記憶だ。なぜだか唐突に、シャオツィは思った。寝台のなかで言っても説得力はないが、夢にしてはあまりにもはっきりと覚えていた。
　夢ではなくこれが記憶だとすれば、それは恐ろしいことだった。赤石紹子ではなく、十七年間眠りつづけてきたというシャオツィが彼女の母から受け継いだ記憶ならば、恐るべきことだった。歴代のわだつみの神女は、こうして、みずからの運命を知りえていったのだろうか。そして運命を受け入れ、自分の分身である娘を生み落とすと同時に、死んでいったのだろうか。彼女はかぶりをふった。あまりにも馬鹿げていると思った。それ以上に、今見た歴代の神女のさだめが真実だと信じたくはなかった。
　彼女は寝台の上で落ち着きやすい姿勢に寝返りをうち、布団をひきかぶった。きっと今のは夢だったのだ。自分に強く言い聞かせて、再び寝入ろうとまぶたを閉じた。
　が、そのとき背筋を凍りつかせる何かを感じた。そびえたつ氷の堅牢な塔のように、冷ややかで鋭く、冷たい存在が身近にある。眠る場合ではないと、本能が告げた。脅威に応じようとした途端にバランスをくずし寝台から転げ落ちるのと、空気を裂く音がうなりをあげたのは、寸分の狂いもなく同時だった。
　白い羽根が、ふわりふわりと宙に舞った。うかがってみると枕には短剣が突き立っており、その裂け目から羽毛がこぼれて舞い上がっていた。
「だれ……？」
　それをたずねるだけで、精一杯だった。水色の灯りの下にたたずんでいるのは彼女の知らない、深紅ともいえる赤く短い髪をした背の高い少女だった。
「眠っていれば、苦しまずに死ねたというのに」
　猫のような褐色の瞳でシャオツィを見下ろし、少女は短剣を引き抜いた。
「だいたい、あんたが戻ってきたりするから悪いのよ。あんたさえ戻ってこなければ、セルファスがあんたにあんなにも入れこむことだってなかったんだから」
　シャオツィはこのときほど警固兵に頼りたいと思ったことはなかったが、彼らが部屋に駆けこんでくる気配はない。
「おあいにくさま。部屋の前ではってた兵隊はみんな寝てるわよ。薬を嗅がせたから。ひっぱたいたってあと数時間は起きやしないわ」
　肝心なときにかぎって役に立たない奴らだと、シャオツィは大きくため息をついた。しかし世の中とは、案外そのようにできているのかもしれない。裾の長い寝巻きが足にからまるのを腹立たしく感じながら立ち上がると、いくらか気分がはっきりとしてきた。寝台の脇に立つ少女と向き合うと、シャオツィは声をおさえてたずねた。
「あんたは誰なの？　黙って人の部屋に入っても許されるのはサンタクロースくらいよ」
「無駄な口はつつしむことね。あたしは、あんたを歓遊街へ売り飛ばすことだってできるんだから。だてに商人連盟長の娘をやっているわけじゃないわ。実際にそれだけの力と、ルートを持っているのよ」
　シャオツィは息をのんだ。この少女は彼女があの界隈で危険な目を見たということを知っているのだろうか。けれどもこのままではどのみちどうにもならないと思い、彼女はつとめて落ちついて言った。
「私にはあなたにうらまれる覚えがないの。だから口をつつしまなければならない理由も見当たらない。力を振りかざしたいのだったら、自分が何者であるのか、何の目的でここまでやってきたのかを明かしてからにしなさいよ」
「――これを見てもまだわからないの？」
　少女は手のなかで短剣をもてあそんだ。
「あたしはセルファスの許婚。だからあたしはセルファスを奪ったあんたを消しに来たの」
　言われてシャオツィは目を見張った。
「そんなの、言いがかり以外のなんでもないじゃない。第一、セルファスをよこしたのは大祭司長とかいう爺（じじい）であって私ではないの」
「でも、あんたがいるせいでセルファスがあたしからはなれてしまったのは事実だわ」
「そんなの、私の知ったことじゃない」
　シャオツィはうんざりと頭をかかえた。
「私は好きで神女になったわけじゃないし、好きでセルファスを招いたわけでもないのに。それに次の神女の父とやらの位からセルファスは退いたのだから、私とは無関係よ」
「だけどあいつは、いつもあんたばかりを見ているわ」
　うつむいた、少女の声は震えていた。
――ああ。この子はセルファスのことが好きなんだ――
　シャオツィがそう理解するのに時間はかからなかった。あんな奴のどこがいいのかと訊きたい気もしたのだが、やめておいた。また刃の切っ先を向けられてはかなわない。
　少女は続けて言った。
「大祭司長が大聖殿での決定を例外的に取り下げて次の神女の父の座を保留にしたといっても、それはあくまで保留でしかないのよ。またセルファスがその座につく前にあんたを消さなくちゃ、あたしはあいつを取り戻せないんだから」
「だから私を殺そうとするの？」
「もしくは売り飛ばすかよ」
　視線を上げた彼女の褐色の目がきらりと光を帯びた。
「命が惜しかったら、歓遊街の娼妓になるだけで許してあげるわ。そうすれば人買いのジーダナを殺したことも、水に流してあげるわよ」
「人買いって、あの、大男……」
「ジーダナはなかなかの目利きだったわ。うちの良い子飼いだったのに」
　大男を殺したのはシャオツィではなく、セルファスだった。だがここでそれを言ったところで何になるだろう。この少女の怒りに油を注ぐばかりではないか。彼女はこの状況をどのように切り抜けようとしばし思案した。少女には剣、しかしこちらには武器がなく、力に訴えるには無理がある。武器があったとしても、とても扱えるものではない。なにより口で言いくるめるのが一番の良案であろうが、少女が聞く耳を持つとは思えなかった。
――仕方ない……――
　彼女はくしゃくしゃと髪を掻きやると、立ちはだかる少女の瞳を見据えた。
「……ひとまず、ここを出たほうがいいわ。警固の神兵は目を覚まさなくとも、侍女のフェンリカが様子を見にくるかもしれないし」
　シャオツィの申し出に、少女はもちろんいい顔をしなかった。
「人が来たら逃げる隠れるぐらいの能はあたしにだってあるわよ。あんたこそ逃げるつもりなんじゃないでしょうね」
「外に出るだけよ。私は結構、この宮の隠し通路にはくわしいの。大声で助けを呼びはしないと誓うから、通路の暗がりで私を刺さないと約束してくれる？」
　少女は鼻で笑った。
「あんたがおとなしく売られるつもりで申し出ているんだったら、わざわざ商品に傷つけるようなまねはしないわ」
「じゃあ決まりね」
　シャオツィは改造済みの男物の上着を寝巻きのうえから羽織り、寝台横の小物棚をずらすと壁に穴を蹴り抜いた。彼女が見つけた、最新の通路口である。四角形に抜けた穴を示して彼女は紅の髪の少女をうながした。
「ここから行くの。ついてきて」
　道はしばらく下りに続いた。それは現在の神女の私室が二階にあるからで、外に出るためには地階に下りる必要があるからだった。互いにひと言も口をきかず、シャオツィは背中を刺されないように神経を研ぎすましながら、少女を先へ先へといざなった。
　しばらく進むと、シャオツィが以前あたえられていた部屋のなかに出た。暖炉の石板をはずして見回すと、少しなつかしさをおぼえる繻子のカーテンが視界に入る。
「ここの寝台の下から床下をたどって貯蔵庫に行けるの。貯蔵庫は外に近いから、そこからはすぐ出られるはずよ」
　シャオツィは寝台の下にもぐりこみ留め金をはじいて、申しわけ程度についている取っ手をつまんで床板をとりはずした。
「悪いけど、ここはあんたが先に入ってくれる？　ここをもとどおりに内側から塞ぐには、ちょっとしたコツがいるの。私だって最初使ったときには苦労したぐらいだから」
　少女は怪訝そうに眉をひそめたが、先に足から床下へと下り立った。それを確認すると、シャオツィも中へ入ろうと身をのりだした。
　のりだした――かのように見えた。
「何するのよ！」
　身を乗り出してシャオツィは床板を手にとると、それをそのままもとどおりにはめこみ、留め金をしっかりとかけた。たしかにこの通路は貯蔵庫にはつながっているが、出口の排気口は小さすぎてシャオツィでさえつかえて動けなくなった。ましてや、あの少女はシャオツィよりも身体が大きい。貯蔵庫の排気口をぬけだせる可能性はまずないだろう。そして、こちらの入り口には留め金をかけた。――そう。つまり、刺客の少女を閉じこめたのだ。短剣を持っているとはいえ、そう簡単に脱出することはできないだろう。
　閉じこめられて暴れる少女をそのままに、シャオツィは部屋を出た。たしかに約束したのだから、大声で人を呼ばわるつもりはなかった。誰か助けになりそうな人物をじかに呼びに行くのだ。
　彼女が廊下を走っていると、茶器をたずさえたフェンリカと鉢合わせた。穏やかな笑みをたやさないこの侍女は、金のつる草模様が入った盆に白磁のカップをふたつささげ持っていた。
「そのような御身なりで、いかがなさいましたでしょうか？」
　幼い子どもをたしなめるような口調で、フェンリカは言った。シャオツィはなぜだろうと一瞬考えたが、上着を羽織ってはいるものの下半身は裾長い寝巻きのままで、この寝巻きは肌が透けそうに薄いのだということに気づき、合点がいった。
「寝ていたらちょっと襲われてね。そいつを捕えたものだから、人を呼ぼうと思って」
「襲われなさった？　眠っていらっしゃったところを？」
　フェンリカがやわらかな曲線の眉をめったになく跳ね上げたので、この忠実な侍女がとんでもない勘違いをしているのは明白であった。
「刃物で刺されそうになったの。刺客は女の子よ」
　シャオツィはつとめて何でもないように言い、
「私が前使っていた部屋の寝台の下のところに通路があったでしょ？　貯蔵庫の排気口につながっていて、私がつかえて出られなくなってしまった、あの。あそこに今彼女を閉じこめているの。だから、腕っぷしのいい神兵を何人か呼んできてもらえると助かるのだけれど」
「まあ。それでは、一刻もはやく賊を縛めなくてはなりませんわね」
　盆と白磁のティーカップを手近な花瓶台に置き、フェンリカは語調を強めた。シャオツィはほっと胸をなでおろして、
「じゃあ、呼んできてくれるのね」
「神兵を呼び寄せるにはおよびませんわ。わたくしひとりで充分です。シャオツィ様、まいりましょう」
　先に立って歩き出す可憐な侍女とあとに残されたティーセットを交互に見遣り、シャオツィは少なからず混乱した。フェンリカは明らかに刺客が待つ部屋へと足を進めている。――神兵を呼びに行くのではなく。
「ちょ、ちょっと！　いくらなんでも、あんたひとりじゃ危ないでしょう」
　慌てて追いかけるが、返ってきたものは穏やかで自信に満ちた微笑みだけだった。
――無謀が過ぎるわよ――
　自分のことを棚に上げて、シャオツィは思った。
　部屋に戻ると、留め金をかけた床板が内側から激しく叩かれていた。刃を突き立てているのか、ときどき金属がこすれる音がする。フェンリカは何も武器を持たず身ひとつで寝台のもとにかがみこんだ。その指先が、留め金のうえにかかる。
「危ないよ、フェンリカ」
「いらぬご心配は無用ですわ」
　ためらいをかけらも見せることなく留め金をはずし、床板を退けると、びっくり箱のばね人形のように床下から紅髪の少女が飛び出した。振りかぶられた短剣をフェンリカは笑顔のまま片手で的確に受け止め、肘で相手の脇腹を強打する。続けて一瞬息の詰まった少女の膝裏をすねですくい上げ、背中から床に叩きつけ、おまけに腕をねじ上げた。短剣をとり落して悲鳴をあげる少女に、シャオツィは不覚ながら同情した。
「意外と……すごいのね。フェンリカって」
　侍女は賊の両腕を帯で縛り上げ、意気揚揚として振り返る。
「もちろんです。だてに、神兵長ギーヤの妻をしているわけではございませんもの」
　神兵長ギーヤの妻？　シャオツィは決してありえないだろうと思われた言葉を頭のなかで反芻し、眼前の侍女を見た。
「ギーヤって、あのギーヤさん？」
「はい」
「フェンリカって、結婚してたの？」
「はい。先ほどのティーセットは、夫とお茶を飲もうと思って持ってきたのです」
　うれしそうに笑む彼女の顔を見ても、今ひとつ実感がわかない。月の宮の図書堂で出会い、ルカウの救出に一肌脱いだ眼鏡の秀才と、目の前のあどけない侍女が夫婦として並んだ姿が、どうしても想像できない。
「ギーヤさんって、年いくつ？」
「三十二歳になりました」
「うん、それぐらいよね。……あんたは？」
「二十三ですわ」
「二十三！」
　シャオツィは思わず素っ頓狂な叫びをあげた。フェンリカの容貌はどう見ても十代の娘で、自分と同じ年頃くらいにしか見えなかったのだから。
「ええ。若く見えるとよく言われます」
　唖然とするシャオツィをそのままに、フェンリカは床に倒れていた少女を立ち上がらせた。いつのまにかわめかないようにとご丁寧にも猿ぐつわが噛まされている。帯の手錠につながれた少女の紅の髪にはもはや、燃え立つような鮮やかさはなかった。
「ではわたくしは、夫のところへこの子を引き渡しに参ります。シャオツィ様はお部屋におもどりになって、またしばしお休みくださいませ」
　フェンリカは礼を尽くして、賊を引き立て部屋を出て行こうと扉に手をかけた。けれども扉は勝手に開き、廊下から大きなかたまりが転がりこんできた。シャオツィももちろん驚いたが、フェンリカはもっと驚いた様子で声をあげた。
「ヴェイル！　いったいどうしたというのです」
「フェンリカ叔母様！　よかった！」
　フェンリカにヴェイルと呼ばれ、フェンリカを叔母様と呼んだかたまりはぱっと少女の姿をなし、フェンリカの首すじに抱きついた。
「今、大祭司長様から急なおしらせが入って。でも神女さまはお部屋にいらっしゃらなくて、それでわだつみの宮の一同が手分けしてお探ししていたの。叔母様も見当たらないから、どこにいってしまわれたのだろうって心配していたのよ」
「ごめんなさいね。けれど、シャオツィ様ならここにいらっしゃいますよ」
　ヴェイルは言われてはじめて神女の姿をみとめ、気づかなかったことに頬を赤らめた。
「ご無礼をお許しください。気が、動転していたものですから」
「かまわないわ。それより、大祭司長のしらせって？」
　ヴェイルはうなずいた。
「今すぐ、執務室の方へおいでいただきたいとのことです。とても大切なお話があるそうですよ」
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